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《新型肺炎》25日からの新学期再開、感染対策に大わらわ


ニュース 社会 作成日:2020年2月19日_記事番号:T00088395

《新型肺炎》25日からの新学期再開、感染対策に大わらわ

 台湾では新型コロナウイルスの感染対策で延期されていた高校以下の学校の新学期が25日に始まる。教育部は感染拡大防止のため授業再開までに体温計、消毒液、マスクを各校に配給し、各県市の環境保護局(環保局)はきょうから23日にかけて各校で消毒を実施するなど臨戦態勢が敷かれている。

/date/2020/02/19/18school_2.jpg各地の学校4,000校の消毒は、23日までに完了する予定だ(18日=中央社)

 教育部は新学期に備え、消毒液8万4,000リットル、額(ひたい)や耳で体温を測る非接触型体温計2万5,000台、マスク645万枚を用意し、昨日からまず消毒液の発送を開始した。体温計は24日以降に小中学校を優先して配給する。マスクは教職員や生徒に発熱や呼吸器系の症状が出た場合にのみ使用させるという。

 発熱の基準に関して中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は18日、額の体温が37.5度以上か、耳の温度が38度以上の教職員、生徒が出た場合、すぐにマスクを着用させて病院に行かせるよう各校に指示した。また、保護者に対しては、登校前に子供の体温を測り、発熱がある場合は学校を休ませるよう勧告した。

 また、専門家からは感染対策として、▽教室の座席と座席の間を180センチメートル空ける▽教室の窓を20分ごとに1~3分間開けたままにする──といった方法が推奨されている。

 一方、子供にマスクをつけて登校させたいがマスクが足りないと嘆く保護者は多い。小学校4年生と中学2年生の子供を持つある母親は、中学2年の子供はバスと都市交通システム(MRT)で学校に通っているため、必ずマスクをつけさせたいが、家には30枚しか残っていないと不安を口にした。

 保護者組織である全国家長団体聯盟の謝国清理事長は、中央政府は小中学校でのマスク着用が必要か否かについて統一したルールを制定しておらず、台北市の多くの学校では生徒のマスク着用を義務付けているため、マスク確保に焦っている保護者が多いと指摘した。