台湾の市中銀行のオフショア銀行部門（ＯＢＵ）による利益は過去最高の959億台湾元（約3,500億円）となり、市中銀行全体の利益（3,607億元）の26.59％を占めた。ＯＢＵと海外支店による利益を合計すると、利益全体の39％を占め、2008年以来で最高だった。20日付経済日報が報じた。
銀行業界はＯＢＵと海外支店の収益貢献が高まった理由について、投資収益の伸びと米ドルとの金利差が大きかったことによる利息収入の伸びを上げた。
ただ、ＯＢＵと海外支店の主な顧客は台湾企業であり、新型コロナウイルスの拡大による影響で今年の収益は影響が避けられない見通しだ。
一方、オフショア保険部門（ＯＩＵ）による保険契約件数は新型コロナウイルスの影響で旅客が激減する中、１月はわずか１件（７万3,000米ドル）にとどまり、前年同月（23件）を大きく下回った。２月はゼロとなる可能性が高い。
