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勝華の3世代ライン、稼働率4割まで低下


ニュース 電子 作成日:2008年7月15日_記事番号:T00008841

勝華の3世代ライン、稼働率4割まで低下

 
 14日、携帯電話用パネル大手の勝華科技(ウィンテック)が、7月初めに液晶ディスプレイ(TFT─LCD)の第3世代生産ラインライン2本を停止したとの観測が流れた。勝華は携帯電話向けパネルのほか、コンシューマ向け全地球測位システム(GPS)市場も不振で、同ラインの生産能力利用率は40%あまりとなっていると認めたが、ラインの停止は否定した。15日付蘋果日報が報じた。
 
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 勝華は昨年、中小型パネル市場を好感して150億台湾元(約525億円)で瀚宇彩晶(ハンスター)から同ライン2本を購入した。中国ホワイトブランド(中国地場ブランドの総称)携帯電話の在庫増加などの要因により、中小型パネル市場は予想外の冷え込みを見せている。

 証券会社によると、現在主要パネルメーカーは第4および4.5世代ラインを中小型パネル生産に導入している。3世代ラインは携帯電話用パネルの生産以外に使い道はなく、さらに同市場が悪化しているため、購入した2本の3世代ラインで計11万枚の生産能力を持つ勝華は、減価償却費の圧力の下で喘いでいる状態だ。

 勝華の第1四半期業績は損益均衡状態だったが、第2四半期は証券会社予測で4,000~4,500万元の損失となるもようだ。