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タイナジーがSiC参入、Q4量産へ


ニュース その他製造 作成日:2020年2月20日_記事番号:T00088415

タイナジーがSiC参入、Q4量産へ

 太陽電池メーカーの太極能源科技(タイナジー・テック)が、シリコンカーバイド(炭化ケイ素、SiC)ウエハー事業に参入する。同社は19日、国家中山科学研究院(中科院)から関連特許のライセンス供与を受けた。既に生産ライン5本を設置しており、第4四半期に量産開始を予定する。20日付自由時報が報じた。

/date/2020/02/20/01tainergy_2.jpg謝清福董事長(右3)と中科院の葛平亜副院長(右4)。SiCは第3世代の半導体材料と注目されており、同社は3年前より研究を続けてきた(19日=中央社)

 謝銘勲営運長は、SiCパワー半導体は▽電気自動車(EV)▽スマートグリッド▽急速充電──など向けの需要増により、世界市場規模が2018年の4億米ドル未満から30年には45億米ドル以上に拡大すると予想。現在主流の6インチウエハーから参入し、当初は高圧パワーデバイス向けを中心とするが、将来的には自動車向けにも注力すると表明した。

 この他、新型コロナウイルス感染拡大による影響について謝明凱総経理は、太陽電池製品はベトナムで生産しており、原材料は春節(旧正月、20年は1月25日)前に確保していたため、現時点で供給に問題はないと説明した。また、同社の出荷先は米国が中心で、第1四半期の受注は満杯と明らかにした。