ニュース 商業・サービス 作成日:2020年2月21日_記事番号:T00088427
「ミシュランガイド台北・台中2020」の発表が5月へと、昨年より1カ月遅れになる見込みだ。肺炎などの症状をもたらす新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、日本など海外からの調査員の多くが台湾渡航を控える、または渡航できない状況で、審査に遅れが生じている。21日付工商時報が報じた。
ミシュランガイドは評価対象となるアジアの都市が増加したため、審査時間が延びている。例年の進度でみると2月末までには台北と台中の審査が終わっている予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で発表がさらに後ろ倒しになった。
また、発表会は今年から評価範囲に含まれた台中で開催予定だったが、今年も台北で行う可能性がある。
台北のミシュラン獲得店は、新型コロナウイルスの感染拡大によって客足が落ち込んでいる。特に海外からの出張者の減少、企業の春酒(新年会)や食事会の取りやめ増加で、中華料理レストランが苦戦している。唯一の三つ星獲得店である広東料理の「頤宮(ル・パレ)」は個室の最低消費額を取りやめたが、客単価が3,000~3,200台湾元(約1万1,000~1万2,000円)へと従来の3,500元から低下し、売上高が約10%減少した。
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