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《新型肺炎》新型コロナウイルス、県市別感染者数の情報公開【表】


ニュース 社会 作成日:2020年2月24日_記事番号:T00088476

《新型肺炎》新型コロナウイルス、県市別感染者数の情報公開【表】

 新型コロナウイルス感染が確認された患者の県市別分布データ(https://nidss.cdc.gov.tw/ch/NIDSS_DiseaseMap.aspx?dc=1&dt=5&disease=19CoV)が23日夜、衛生福利部疾病管制署(CDC)の公式サイトに掲載された。これによると、▽台北市、7人▽新北市と彰化県、各5人▽台中市、4人▽高雄市と南投県、各2人▽桃園市・宜蘭県・台南市、各1人──。感染者に関する情報の取り扱いについての議論が高まる中、中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は「感染の拡大防止に役立つ情報であれば公開する」と判断基準を示した。

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 同センターが今月21日、過去2年に海外渡航歴がない北部の女性に新型コロナウイルス感染が確認されたと発表すると、メディアでこの女性が日ごろ利用していたとされる公園やカラオケ店、診察を受けた診療所などが相次いで報じられ、地元自治体から「住民の不安をあおらないで」と呼び掛ける声が上がっていた。

 一方で、インターネットユーザーから「デング熱が発生すれば、患者の住む里(台湾最小の行政単位)を公表、はしかは患者の活動履歴を公表するのに」との声が出ていた。

 サイト開設に先駆け、陳衛福部長は22日夜、テレビの討論番組に電話で出演し、「感染経路が特定でき、感染状況を把握できていれば公開しない。感染経路が特定できず、感染状況を把握できなければ公開する」と方針を説明した。例として、感染確定患者がダンスホールを訪れていた際は、接触した可能性のある者が多く、同センターが全員を把握することが難しいため、ダンスホールの場所と時間を公表した。こうすれば、その時間にその場に居合わせた市民は、症状が出ればすぐに報告し、早期発見、早期予防につながると語った。

 同センターの荘人祥・監測応変官(CDC副署長)は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)を除く法定感染症に関する情報は「郷・鎮(町・村に相当)」レベルまで公開しているが、新型コロナウイルスの場合は症例が少なく、個人の特定が容易なため、慎重を期していると語った。