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特別費不正疑惑、前閣僚5人を起訴


ニュース 社会 作成日:2008年7月16日_記事番号:T00008848

特別費不正疑惑、前閣僚5人を起訴


 最高検特別偵査組(特捜部)は15日、民進党政権時代の閣僚経験者ら10人による特別費不正使用疑惑に関する捜査を終了し、杜正勝前教育部長、李逸洋前内政部長、施茂林前法務部長、林嘉誠前考選部長、朱武献前銓敘部長の5人とこれら閣僚の秘書4人を汚職や文書偽造の罪で起訴した。16日付聯合報が伝えた。

 起訴された前閣僚は、偽造領収書や不適正な公費支出で特別費を使用していた。不正使用額が最も多かったのは、林嘉誠被告の61万9,400台湾元(約214万円)余りで、衣料品、宝石、化粧品、家電などの購入に充てていた。中には女性が生理用品、Tバックの下着などを購入し、特別費で落としていた例もあった。

 杜正勝被告は故宮博物院長と教育部長に在任中、衣料品の購入に20万元近くを充てるなど、36万1300元余りの疑わしい支出が見つかった。問題支出とは認定されなかったが、杜被告が特別費で購入した図書には漫画「課長島耕作」17冊も含まれていたという。また、人気歌手蔡依林のマネジャーにシャンパンを贈った記録もあったが、杜被告は若者事情について話を聞いた謝礼だと説明したという。

 蔡英文・前行政院副院長、蔡堆前交通部長、陳瑞隆前経済部長、何志欽前財政部長、黄志芳前外交部長ら5人は容疑事実が認められなかった。

 検察当局は閣僚や地方首長など与野党206人に関する特別費不正使用疑惑を調べている。今回起訴したのはその一部で、さらに196人に関する捜査が終了していない。検察は昨年、行政院長などを歴任した連戦・国民党名誉主席、蕭万長副総統などの事情聴取も行っており、与野党を問わず捜査を進めている。