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《新型肺炎》中国で工業用紙15%値上げ、台湾3社も追随へ


ニュース その他製造 作成日:2020年2月25日_記事番号:T00088501

《新型肺炎》中国で工業用紙15%値上げ、台湾3社も追随へ

 新型コロナウイルス感染拡大が続く中、中国で古紙回収が困難となり、工業用紙や紙器の価格が先週15%上昇した。台湾の製紙大手3社▽永豊餘投資控股(YFY)▽栄成紙業▽正隆(CLC)──も追随する構えで、値上げは3月も続きそうだ。25日付経済日報が報じた。

 中国の理文造紙(L&M)と玖龍紙業は24日、1トン当たり100~150人民元(約1,600~2,400円)の値上げを発表した。

 栄成紙業と正隆は、紙器の需要が高まり、原材料が不足しているので、値上げは必然との見方だ。正隆は、中国には紙器メーカーが9社あり、3月初旬に2割の値上げを検討する予定と指摘した。正隆は中国の売上高構成比が3割で、当面は台湾工場から月2万5,000トンを輸出して対応する。

 新型コロナウイルス感染拡大が深刻な武漢市がある湖北省は、製紙の重要拠点でもある。原材料の古紙が不足している上、工場の再稼働が始まり、包装材の需要が増えており、先週は段ボール、クラフト紙が1トン当たり200人民元以上上昇するなど、毎日値上げという状況だ。

 工業用紙は、紙箱の原材料で、電子商取引(EC)の商品の梱包(こんぽう)や、スマートフォンの箱、家電製品や工業用品の包装などに用いられる。このためメーカーは、包装材が供給不足にならないか注目している。