博報堂ＤＹホールディングスは25日、広告サービス、ＰＲ支援、展示会の企画・運営などを手掛ける台湾大手の格威伝媒（Growww Media）の株式公開買い付け（ＴＯＢ）を、子会社を通じて実施すると発表した。最大18億5,300万台湾元（約67億4,000万円）を投じ、50～78.81％の株式を取得する他、ＴＯＢ成立後に現金対価の株式交換を実施し、格威伝媒の全株式を取得する予定だ。
公開買い付け期間は２月26日から４月15日まで。公開買い付け価格は１株当たり69元。発行済み株式総数（自己株式除く）の50％以上の応募があれば公開買い付けを実施する。既に株式の50％を有する株主36人と合意に達している。株式譲渡実行日は４月24日の予定。格威伝媒の資本金は３億6,500万元。
博報堂ＤＹホールディングスは、格威伝媒は台湾広告市場で強い顧客関係を保有し、マーケティング領域における高い専門性や多様な解決案を提供できる力があると指摘した。両社の強みを組み合わせることで、台湾およびグローバルの広告業界をリードできると期待感を示した。
同社は、公開買い付けの実施に伴う資金拠出のため、博報堂の既存の100％子会社▽博報堂行効（Hakuhodo Active）▽博報堂知達（Hakuhodo Zeta）▽台北博報堂投資（Hakuhodo Taipei Investment）──の増資を４月７日、８日に行うと発表した。
