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《新型肺炎》蔡総統が感染対策に全力、イベント中止・延期続々(トップニュース)


ニュース 社会 作成日:2020年2月27日_記事番号:T00088541

《新型肺炎》蔡総統が感染対策に全力、イベント中止・延期続々(トップニュース)

 蔡英文総統は26日、新型コロナウイルス対策に集中するため、5月20日の2期目の総統就任式典の準備作業を当面見合わせ、就任日前後に新型コロナウイルス感染の懸念が残っていれば、市民が集まる就任関連イベントを行わないと表明した。例年100万人以上の信徒が参加する、台湾最大の宗教行事「大甲媽祖遶境」の責任者は27日午前、政策に呼応し、3月19日からの開催を延期すると態度を一転した。マラソン大会や大型展示会をはじめ、政府や民間のイベント中止や延期が相次いでいる。27日付聯合報などが報じた。

/date/2020/02/27/00tsai_2.jpg蔡総統は、新型コロナウイルス対策を最優先とする力強い姿勢を示した(蔡総統FBより)

 蘇貞昌行政院長は27日午前、感染症対策本部の中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)を2級から1級に引き上げ、陳時中衛生福利部(衛福部)長を指揮官に任命すると発表した。1級引き上げにより、陳指揮官は各部会(省庁)を指揮し、国家安全のリソースを使用できる。蔡総統、蘇内閣によるバックアップも可能となる。

 蔡総統は前日のフェイスブック(FB)で、総統就任式典の準備作業見合わせ、就任関連イベント自粛検討の他、中央流行疫情指揮センターの専門的な意見に従う方針を示した。

 また蔡総統は、各宗教団体の行事の中止や延期、インターネット配信への切り替えなど対応策に対して感謝の意を示し、今が感染拡大防止にとって重要な時期だと強調した。

 3月19日から開催予定だった大甲媽祖遶境は、道教の女神「媽祖」の巡礼行事で、世界三大宗教イベントの一つ。昨日26日午前には予定通り開催するとしていたが、蔡総統の方針表明後、一転延期を決めた。

 2月17~18日に台湾民意基金会が実施した世論調査によると、蔡総統の支持率は68.5%まで上昇し、就任直後の2016年5月(69.9%)に迫る勢いだ。蔡政権の新型コロナウイルス対策は高く評価されているようだ。

自動車部品展、10月に延期

 新北市政府は26日、3月15日の予定だった万金石マラソン大会の開催中止を決めた。毎年1万人以上が参加していた。台北市、新北市、台中市、高雄市などの地方政府は、学校に対し、卒業旅行や各種行事の延期や中止を求めた。

 中華民国対外貿易発展協会(外貿協会、TAITRA)は26日、自動車部品の国際展示会「台北国際汽車零配件展(台北AMPA)」を10月21~24日に延期すると発表した。台北AMPAは世界4位の規模で、従来は4月15~18日の開催予定だった。

 自転車と部品などの展示会「台北国際自行車展覧会(台北サイクルショー)」は今年の開催を見送った。ベーカリー業界の見本市「台北国際烘焙設備展(TIBS)」は3月開催を7月に延期した。