ニュース その他製造 作成日:2020年2月27日_記事番号:T00088562
多結晶シリコン(ポリシリコン)メーカー、宝徳電化材科技(パワーテック・エレクトロケミカル、宝徳能源科技から昨年8月に社名変更)は26日、裁判所に破産を申し立てることを決定した。2019年2月に運転資金不足に陥り、市況低迷が続く太陽電池用から半導体用に事業転換したものの、財務状況は改善しなかった。27日付経済日報などが報じた。
同社は、現金残高不足で、2月25日に期限を迎える銀行融資の利息1,923万台湾元(約7,000万円)、26日が期限の小切手664万元の支払いができない他、25日期限の債務154万元があると説明した。
同社は昨年第1~3四半期、37億1,100万元の赤字だった。これまで工場建設に280億元をつぎ込み、協調融資(シンジケートローン)100億元の返済が残っているとされる。
同社によると、高品質な太陽電池用ポリシリコン生産を目指し、19年2月に量産に入ったものの、市況低迷で、価格はコスト割れだった。そこで、半導体用ポリシリコンに転換し、19年6月に生産に成功したものの、顧客の品質認証プロセスに時間がかかり、資金不足が続いている。
同社の資本金は141億8,300万元。10年10月、国家発展基金管理会などが合弁で設立した。現在は華新麗華(ウォルシン・リーワ)が出資比率22.46%で筆頭株主だ。
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