ニュース 社会 作成日:2020年3月2日_記事番号:T00088590
国民党政府が戦後間もない1947年に台湾住民を弾圧した「228事件」から73周年を迎えた記念式典が2月28日、台北市で行われ、蔡英文総統は国民党統治下のさまざまな公文書について、最大限の公開を進める方針を表明した。29日付蘋果日報が伝えた。
蔡総統は「転型正義(移行期の正義)の追求」を続行すると述べた(総統府リリースより)
蔡総統は国民党統治下で行われた迫害や人権侵害の真相究明を進める促進転型正義委員会(促転会)による調査を促進するため、過去半年にわたり、書類の機密解除作業を行ってきたと説明。一部の作業が完了していないが、国家安全局が1カ月以内に作業を完了できるとの見通しを明らかにした。
蔡総統は「政府が促転会を設置した目的は歴史の深層を掘り出すことだ」とし、民進党の結党メンバー、林義雄元主席の家族が自宅で殺害された80年の「林家殺人事件」当時の資料を含め、「最大限の公開、最小限の制限」で情報公開を図っていくと説明した。
国家安全局は「情報源、情報ルート、諜報(ちょうほう)員の身分や国際的な情報協力に関する機密文書約500ページ分を除き、機密に当たらない文書は3月末までに全て、檔案管理局に移管する」と説明した。
一方、高雄市で開かれた式典には韓国瑜高雄市長が出席したが、式辞の中で「きょうは823(砲撃戦)73周年に当たる」と言い間違う一幕があった。823砲撃戦とは58年に金門島で中国軍との間で起きた砲撃戦を指す。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722