ニュース 医薬 作成日:2020年3月3日_記事番号:T00088605
生物技術開発中心(生技中心、DCB)は2日、新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「ファビピラビル(Favipiravir)」の実験室での合成に成功したと発表した。今後は、現行医薬品適正製造基準(cGMP)に準拠した原薬メーカー、製剤業者と提携し、量産を目指す構えだ。3日付工商時報などが伝えた。
荘士賢副所長(中)。台湾の原薬メーカーによるキログラム級量産が目標だ(2日=中央社)
生技中心の中心業務は新薬開発だが、現在は新型コロナウイルスの治療薬開発に積極的に取り組んでいる。
「ファビピラビル」を有効成分とした医薬品としては、既に日本の富士フイルム富山化学が開発し、2014年3月に新型・再興型インフルエンザ治療薬として国内製造販売承認を取得した「アビガン錠」がある。現在「アビガン錠」は、新型コロナウイルス感染症の治療への応用が期待されており、日本では一部の患者に投与されたという。
生技中心の呉忠勲執行長は「日本と中国で認可されており、人体への安全性が比較的高い。合成原料の入手から4日で実験室での合成に成功した。100グラム単位の量産プロセスの開発に力を入れていく」と説明した。
台湾では先ごろ、中央研究院(中研院)と国家衛生研究院(国衛院)が、別の治療薬候補「レムデシビル」の合成に相次いで成功した。
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