ニュース 社会 作成日:2020年3月5日_記事番号:T00088676
新型コロナウイルス感染に関する大量のデマがインターネット上などで出回っている。台湾の警察機関が1月23日以降に捜査を開始した関連のデマは計178件に上り、このうち79件、容疑者112人が書類送検された。
陳指揮官(前)は、デマと真実が一緒くたになり、皆が信じていることこそ真実だというような風潮になりかねないと警鐘を鳴らした(4日=中央社)
内政部警政署刑事警察局の朱宗泰副局長によると、デマの内容は▽病院に行けばマスク10枚がただ(無料)でもらえる▽総統府が、新型コロナウイルスに関する情報を流すことを禁止すると発表した▽感染拡大で台北市の街がパニックになっており、軍隊が鎮圧に乗り出す▽台中市はもはや地獄さながらで、軍の生物化学部隊が既に作戦を実行していると総統が言った──といったもの。形態は行政機関の公文書を装ったものが多いという。
また、警察が把握したデマのうち46件の発信元が海外であることがIPアドレス(ネット上の住所)から明らかになっており、中国語の簡体字や中国独自の言い回し、言葉が使用されていることから、中国人がVPN(仮想プライベートネットワーク)を利用して中国からデマを発信したとみられている。
法務部調査局の呂文忠局長は4日、デマの多くはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のサイトやアプリで出回っており、同局はフェイスブック(FB)上でデマを発見した場合、削除を依頼することでFBとの協力体制ができていると明らかにした。また、対話アプリの「LINE(ライン)」にも協力を要請している。
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中衛生福利部(衛福部)長は市民に対して、新型コロナウイルス感染に関する情報については同センターを主な情報源にしてほしいと呼び掛けた。また、同ウイルスへの感染が確認された患者や隔離対象者などの情報をネット上などで無断で公開した場合、情報の真偽に関係なく関連法違反で罰せられるとして注意を促した。
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