ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

《新型肺炎》豪州で感染確認の男性、台北の国家音楽ホールで出演


ニュース 社会 作成日:2020年3月6日_記事番号:T00088693

《新型肺炎》豪州で感染確認の男性、台北の国家音楽ホールで出演

 中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)は5日、台湾に2月23日~3月2日の間滞在していたオーストラリア人男性(58)に帰国後、新型コロナウイルス感染が確認されたことに関し、この男性は音楽家で、2月28日に台北市中正区の国家音楽庁(コンサートホール)で、3月1日に演奏庁(リサイタルホール、同じ建物の地下1階)で出演していたと発表した。6日付自由時報などが報じた。

/date/2020/03/06/18concert_2.jpg陳指揮官(前左)。鄭麗君文化部長(前右)は5日、NSOや文化部所属の楽団が海外の出演者を招いて実施予定だった3月の演目を全て延期すると説明した(5日=中央社)

 同センター指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は、観客とは2メートル以上の距離があったので、極端に怖がる必要はないと強調した。男性は28日と1日のコンサートの一部は、客席で鑑賞していた。また男性はコンサート前に記者会見を開催し、インタビューも受けていた。

 国家音楽庁はきょう6日、消毒作業を行うため臨時閉館し、当面の演目を取り消す。男性と共演した国家交響楽団(NSO)のメンバーや記者会見などに参加した記者、男性が帰国時に搭乗した長栄航空(エバー航空)の乗員に、隔離措置を取る。

 男性は英国・ロンドンからタイ・バンコク経由で台湾に入境。入境時に提出した健康声明書によると、新型コロナウイルス感染のまん延する地区への渡航歴はなかったものの、咳(せき)などの症状があったことから、同センターは台湾域外で感染したとみている。男性は2月27日夜、咳と鼻水の症状のため医療機関を受診していた。