ニュース 社会 作成日:2020年3月9日_記事番号:T00088724
米家電メーカー、RCAの桃園工場で起きた有機溶剤による公害・健康被害事件の差し戻し審で、高等法院(高等裁判所)は6日、原告246人のうち24人に対し、賠償金計5,470万台湾元(約1億9,000万円)の支払いを命じる判決を下し、残りの222人については訴えを棄却した。原告は上訴が可能だ。7日付自由時報が報じた。
RCA員工関懐協会の会員は、「高等法院は従業員の健康権を踏みにじっている」と訴えた(6日=中央社)
RCAは1970年から生産過程でトリクロロエチレンなどの発がん性物質を使用し、工場内の水や空気が汚染され、死亡を含む健康被害が出たことから、元従業員500人余りが2004年に損害賠償を求めて提訴した。
最高法院(最高裁判所)が18年、RCAに対し、原告262人に計5億1,000万元の賠償金を支払うよう命じ、判決が確定。残りの246人(賠償請求額12億8,000万元)については高等法院に審理が差し戻されていた。
今回の判決を受けて原告支援団体「RCA員工関懐協会」は、「冷血な判決は受け入れることも、妥協もできない。引き続き上訴し、最後まで戦う」との声明を発表した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722