財政部統計処が９日発表した１～２月の輸出総額は504億5,000万米ドルで、前年同期比6.4％増だった。蔡美娜統計処長は、新型コロナウイルス感染拡大による打撃で、３月は前年同月比２～５％減と前年割れに転じると予測した。10日付工商時報が報じた。

　主要製品別では、電子部品が前年同期比21.2％増の183億9,000万米ドルで、同期の過去最高を記録した。うち半導体は32億8,000万米ドル、24.6％増と引き続き好調だった。

　情報通信技術（ＩＣＴ）・オーディオ製品は前年同期比12.5％増の66億5,000万米ドルで、同期の過去最高だった。台湾への生産移転が要因だ。

　一方、▽機械、32億2,000万米ドル（前年同期比10.5％減）▽プラスチック・ゴム、31億7,000万米ドル（8.1％減）▽ベースメタル、40億1,000万米ドル（6.3％減）▽化学品、29億米ドル（4.2％減）──などは軒並み減少した。

　主要輸出先別では、中国（香港含む）が192億6,000万米ドルで前年同期比8.7％増だった。うち電子部品は22億3,000万米ドルで27％増だった一方、機械は２億7,000万米ドルで25.3％減だった。

　この他、▽米国、72億4,000万米ドル（前年同期比8.4％増）▽東南アジア諸国連合（ASEAN）、84億8,000万米ドル（6.9％増）▽日本、39億1,000万米ドル（6.7％増）──は増加した。欧州向けは46億2,000万米ドルで2.1％減少した。

２月輸出、24％増

　２月の輸出総額は253億8,000万米ドルで、前月比1.2％増、前年同月比24.9％増加した。春節（旧正月、2020年は１月25日）連休が昨年は２月にあり、今年は営業日が多かったためだ。