ニュース 政治 作成日:2020年3月10日_記事番号:T00088747
野党・国民党の江啓臣・新主席(48)が9日の就任式のあいさつで「1992年の共通認識(92共識)」に言及しなかったことが注目を集めている。10日付聯合報が報じた。
国民党の江主席は10日、あの言葉を使わなかったかだけで判断できることでないと語った(10日=中央社)
江氏は「両岸(中台)政策の基本原則は中華民国の自由民主制の価値を守り、両岸の平和と共同福祉を実現することだ」として92共識に触れず、続いて「国民党にとって現在最も重要なのは自らの改革であり、まずは台湾社会の信任を取り戻さなければ、どのように両岸共識をまとめるかを語っても意味がない」と述べ、これまでの国民党の対中接近とは一線を画する主張を改めて表明した。
同党関係者は、党主席補選の選挙中も92共識を特に強調しなかった江氏が補選で圧勝したことから、党員の多くは江氏の改革方針と両岸政策を支持していると指摘。国民党が政権を取り戻すには台湾市民の気持ちを優先すべきであり、中国に縛られるべきでないとの見方を示した。
一方、同党からは、92共識がなければ国民党が政権を取っても中国と平和に共存できるとは限らないという否定的な声も出ている。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722