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来年のパネル価格、供給過剰で25%下落予測


ニュース 電子 作成日:2008年7月16日_記事番号:T00008875

来年のパネル価格、供給過剰で25%下落予測

 
 2009年の大型パネル市場は7.5%の供給過剰となり、減産対応がなされなければ、価格は25%下落してパネル各社は赤字に陥るという予測が、市場調査機構の拓ボク産業研究所(ボクはつちへんに僕のつくり)によって示された。最大手の友達光電(AUO)が来年、資本支出を削減する可能性もあると16日付工商時報などが報じている。
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 拓ボク産研によると、大型パネルの需要成長率は、2007年の52.3%から、08年32.3%、09年16.6%と、年々減少する見通しだ。需給関係は、08年は0.6%の需要不足でほぼバランスがとれるが、来年は大幅な供給過剰に陥るとしている。このため、各メーカーは在庫量を引き下げて価格を安定させる必要があり、また、コスト削減に取り組まなければ大きな損失が出ると警告している。来年は、第8.5世代の生産ラインが4本、6世代が2本稼働する見通しだ。

 友達は第3四半期の生産能力利用率を5%引き下げるほか、第8.5世代工場の量産時期も延期するもようだ。奇美電子(CMO)は15日、生産能力利用率の10%引き下げを決定したほか、第6世代工場の設備搬入時期を遅らせる考えもあるようだ。

 鴻海集団傘下の群創光電(イノルックス・ディスプレイ)は、第6世代工場の09年末時点での単月のガラス基板投入枚数を、従来計画の9万枚から6万枚に下方修正し、第2段階に当たる単月3万~6万枚分の設備搬入時期を市場の動向次第で決定するとした。