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双子の兄弟、兵役身代わりが露見


ニュース 社会 作成日:2008年7月17日_記事番号:T00008877

双子の兄弟、兵役身代わりが露見


 嘉義県に住む23歳の兄、沈明進さんと弟の沈煌翔さんは、身長や体型、髪型だけでなく、歩く姿や話し方までそっくりな双子。ただ、兄は好奇心が旺盛で外向的、弟は無口で内向的と性格は対照的だ。

 兄は小学生の時の骨折のため、左手を90度までしか曲げることができない。ずっと軍隊生活にあこがれていたが、後遺症のために兵役に就くことはできなかった。

 一方、弟は2年前に兵役に就いたが、軍隊生活が嫌で入隊後1度脱走し、1年余り刑に服していた。

 昨年9月、刑期が満了し部隊に戻ることになっていた弟は、双子の兄と入れ替わることを思いついた。かねてから軍隊生活を経験したいと思っていた兄にとっては、またとないチャンス。弟の身代わりとなって入隊することにした。

 軍の規定で、脱走兵は毎月カウンセリングを受けることになっている。長官からよく呼び出されることから、兄は「身代わりがばれたのでは?」と勘違い。今年1月に休暇で帰宅した際、弟に相談し、身代わり計画を中止することにした。

 休暇明けに軍隊に戻ったのは弟だが、長官との話もかみ合わず、訓練にもついてゆけない。おかしいと感じた長官に問い詰められ、とうとう身代わりを認めるはめになってしまった。兄弟は4カ月余りも見破られずに入れ替わっていたことになる。

 完ぺきなはずの身代わり計画の結果は、兄は文書偽造、兵役妨害の2つの罪で起訴され、弟は軍法で懲役2年の判決が下された。弟は刑期満了後、残りの兵役期間を務めることになる。