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シャープのパネル特許侵害、TPVなどを米国で提訴


ニュース 電子 作成日:2020年3月12日_記事番号:T00088785

シャープのパネル特許侵害、TPVなどを米国で提訴

 鴻海精密工業傘下のシャープは11日、液晶パネルを製造販売する咸陽彩虹光電科技(CHOT)、香港に本社がある台湾系の液晶テレビ受託生産大手、冠捷科技(TPVテクノロジー)、TPV子会社で北米のテレビブランド、ビジオの3社が、シャープのPSA技術および高精細パネル技術を含む液晶パネルの特許権12件を侵害していると判断し、米国カリフォルニア州中央地区連邦地方裁判所で米国時間10日に特許権侵害訴訟を提起し、侵害行為の差し止め命令、および液晶パネル技術の無償使用や逸失利益に対する損害賠償を請求したと発表した。12日付蘋果日報によると、請求額は未公表。

 シャープは、2019年11月にCHOTに対して特許権侵害の警告を行い交渉してきたが、その後も特許権侵害が継続しているため、訴訟提起に至ったと説明した。

 シャープは、米国、中国、日本などで1万件を超える特許権を保有し、特許権の技術範囲は▽IGZO(酸化物半導体、イグゾー)▽低温ポリシリコン(LTPS)▽UV2A▽PSA▽多原色(MPC)▽フリーフォームディスプレイ(FFD)▽高精細ディスプレイ──など基本技術から先進技術まで幅広く、多数のディスプレイメーカーにこれら特許権をライセンス供与していると説明した。