ニュース 社会 作成日:2020年3月16日_記事番号:T00088860
観光名所となっている台北市万華区の寺院、艋舺龍山寺は環境保護を理由に13日より、参拝用の線香の無料配布を停止し、信徒が自分で持ち込んで点火して使用することも禁止した。今後は、寺院が信徒を代表して正殿広場に設置された香炉に1本だけ線香を立てる。同寺院が建立されて以降、281年にわたり続いてきた伝統が幕を閉じることとなった。14日付蘋果日報などが報じた。
龍山寺の黄書瑋董事長は、龍山寺の本尊の観音菩薩に線香をたくのを止めてもいいか占いで伺ったところ、許可が出たと明かした(13日=中央社)
龍山寺では2015年、寺院周辺の空気中に含まれるPM2.5(微小粒子状物質)の濃度が、当時既に線香の使用を禁止していた台北市中山区の寺院「行天宮」の88倍に上ることが研究で明らかになったことなどを理由に使用中止を決定。その後、段階的に香炉の数を減らし、17年以降は香炉を1基とし、信徒1人につき線香1本の使用に限定していた。
春節(旧正月、20年は1月25日)前後に線香の無料配布を停止したところ、信徒からは「空気の質が良くなった」などと非常に好評で、今回の全面禁止も「敬虔(けいけん)な心の方が大切」とおおむね好意的に受け入れられているようだ。
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