《新型肺炎》生活品買いだめ発生、「在庫は十分」(トップニュース)


ニュース 社会 作成日:2020年3月20日

《新型肺炎》生活品買いだめ発生、「在庫は十分」(トップニュース)

記事番号:T00088951

 帰台者の相次ぐ新型コロナウイルスの感染確認で台湾での感染者が18日に100人の大台に乗ったことで市民の不安が高まる中、各地の小売店やインターネット通信販売サイトでは18日夕方から、▽米▽缶詰▽即席麺▽冷凍食品▽トイレットペーパー──などの買いだめが起こった。蔡英文総統は、生活必需品の在庫は十分にあると、冷静な対応を呼び掛けた。20日付経済日報などが報じた。

/date/2020/03/20/00top_2.jpg買いだめを受け、一部小売業者では購入可能な個数を制限している(19日=中央社)

 量販店大手、カルフール(家楽福)では、平日だった19日の売上高が、休日の2倍以上となった。19日午後2〜3時時点で、既に休日の1日当たり売上高を超え、▽缶詰▽即席麺▽トイレット・ティッシュペーパー──などは棚から商品がほとんどなくなった。

 市民からは「海外から市民が戻ってきているので多めに買う」「感染状況が悪化する前に冷凍食品を補充する」「政府がいつ物資統制をかけるか分からない」「万一の都市の封鎖に備え、缶詰や麺を買う」などの声が聞かれた。

 ネット通販のPCホーム24h購物は、18日の即席麺や缶詰類の販売個数が前年同期の19倍、トイレット・ティッシュペーパーは7倍に達した。米、消毒関連用品は売り切れとなった。同社は供給に懸念はないとしているが、大量の注文により倉庫や物流の処理能力を超えたため、一部商品で24時間以内の配達サービスを取りやめた。

 ネット通販の生活市集では、特定のトイレット・ティッシュペーパーのブランドで、販売個数が前週の70倍に達した。

トイレットペーパーはフル生産

 トイレット・ティッシュペーパーのブランド▽五月花▽柔情▽得意──などを抱える製紙大手の永豊餘投資控股(YFY)は、生産ラインはフル稼働で、原料となる紙パルプは傘下の中華紙漿(中華パルプ、CHP)花蓮工場から供給を受けており、輸入品の占める割合は小さいとして、市民に買いだめは不要と呼び掛けた。

行政院「どんどん買おう」

 蔡総統は19日、各種生活必需品の在庫は十分にあり、供給は安定しているとして、先を争って購入する必要はないと、市民に呼び掛けた。売り惜しみや価格のつり上げに対しては、処罰すると述べた。

 感染症対策本部、中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官を務める衛生福利部(衛福部)の陳時中部長は、外国人の入境は制限したが、貨物の輸送は通常通りで輸入は継続しており、過度に恐れる必要はないと述べた。

 蘇貞昌行政院長は、台湾は果物や水産品の一大生産地で、感染拡大により影響を受けている生産者のこうした製品を「品物はたくさんあるから、できるだけ購入し、消費しよう」と呼び掛けた。

 公平交易委員会(公平会、公正取引委員会に相当)は19日、▽カルフール▽大潤発(RTマート)▽愛買(aマート)▽全聯福利中心(PXマート)▽頂好超市(ウエルカム)──に人員を派遣し、販売価格に異常がないか検査した。共同での価格つり上げには、高額の過料、罰金や懲役刑が科される可能性がある。