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《新型肺炎》外国人の入境禁止、出発時刻で明暗


ニュース 社会 作成日:2020年3月20日_記事番号:T00088969

《新型肺炎》外国人の入境禁止、出発時刻で明暗

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、台湾ではきのう19日午前0時から外国人の入境が原則禁止された。入境が認められるか否かは、航空機の出発時刻が基準となるため、同じく19日早朝に台湾に到着したにも関わらず、入境できる者とできない者が出る事態となった。20日付蘋果日報が報じた。

/date/2020/03/20/18taxi_2.jpg専用タクシーを待つ行列は100メートルを超え、乗車するまでに3時間以上待った旅客もいた(19日=中央社)

 18日に母国を出発して19日早朝に桃園国際空港に到着した英国人男性は、外国人の入境禁止を到着後に知り、一度は入境を諦めた。その後、内政部移民署の職員が、この男性の英国を出発した時間が「禁止令」の実施前だったことを確認し、入境を認めた。

 一方、ビザの関係で出境し、19日早朝にシンガポールを出発、台湾へ戻ったというフランス人男性は、入境を拒否され、フランスへの帰国を決めた。

長い長い帰路

 同ウイルスの感染拡大により世界的に人の移動が制限される中、帰台する台湾人が急増しており、19日は約9,000人に上った。台湾では同日より全ての入境者が14日間の外出制限「居家検疫」の対象となったため、桃園空港では同措置の対象者専用のタクシーを待つ長蛇の列ができた。乗車までに2時間以上を要する状況となり、不満の声が噴出したため、当局はタクシーを400台に増やした他、レンタカー200台、観光バス50台を投入した。