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亜太電信、200億元の増資失敗


ニュース 電子 作成日:2008年7月17日_記事番号:T00008901

亜太電信、200億元の増資失敗

 
 亜太電信(アジア・パシフィック・ブロードバンド・テレコム)は、新光集団や日本のKDDIなどを引き受け先とする総額200億台湾元(約690億円)の増資に失敗した。増資に消極的とされた大株主の台湾鉄路管理局(台鉄)、東元集団なども引き受けを見送った。17日付工商時報が伝えた。
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 今回の増資は16日が申し込み期日だったが、必要書類を提出した企業はなかった。

 新光集団は「作業が間に合わなかった」と書類提出を見送った理由を説明した。消息筋によると、KDDIの幹部が来週にも台湾を訪れ、新光幹部とともに亜太電信の邱純枝董事長を訪ね、増資引き受けの条件として、亜太電信に資本金を150億元程度まで圧縮する減資を求めるもようだ。

 新光とKDDIは減資後に30億元を出資し、亜太電信の株式20%前後を取得する意向とされる。実現すれば、台鉄に代わる筆頭株主となり、亜太電信の経営主導権を握ることになる。

 亜太電信をめぐっては、新光集団とKDDIが共同で増資を引き受け、大衆電信(FITEL)、大台北寛頻網路との統合を進める意向と伝えられている。