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《新型肺炎》中華航空とエバー航空、旅客機を貨物機として運航


ニュース 運輸 作成日:2020年3月25日_記事番号:T00089047

《新型肺炎》中華航空とエバー航空、旅客機を貨物機として運航

 中国で工場の稼働率が上昇し、航空貨物需要が高まる一方、新型コロナウイルス感染拡大を受けた旅客便の減便で航空貨物スペースが不足する中、中華航空(チャイナエアライン)と長栄航空(エバー航空)は貨物取扱業者(フォワーダー)に対し、旅客機の貨物スペースをチャーターできるサービスの提供を開始した。25日付経済日報が報じた。

 業界関係者は、新型コロナウイルス感染拡大で各国・地域が境界を封鎖し、中国との旅客機直航便が大幅に減少したことで、輸出入される航空貨物は台湾など第三地を経由する必要が高まっていると指摘した。

 台北発上海着の航空貨物運賃は現在、1キログラム当たり60台湾元(約220円)で、以前の18元の3倍以上に高まっている。同路線で利用されるボーイング777は320人以上が搭乗可能だが、現在の搭乗者数は10人未満だ。貨物機として活用すれば、最大40トンが積載可能で、航空会社にとっては片道1便当たり最大240万元の運賃収入となり、搭乗率9割以上の旅客便を運航するのと同じ計算になる。