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作成日:2008年7月18日_記事番号:T00008909
冷蔵庫の食べ物、年間258億元分がごみ箱へ
「冷蔵庫に入れた後、食べずに捨てられてしまう食べ物」が、台湾全土で年間258億台湾元(約908億円)分にも上ることが、台北医学大学付設医院栄養室が6月に行った調査(サンプル数646人)で分かった。
調査によると、6割以上が生鮮食品の保存期限を知らず、冷蔵庫に入れておけば長期保存できると勘違いしている。「冷蔵庫に入れた食べ物を捨てた経験がある」という回答は 9割に上り、そのうち7割は「長く入れすぎて、新鮮かどうか判断できなくなった」ことを理由に挙げている。
冷蔵庫に入れた食べ物を捨てるのは「週に3回以上」が1割、「毎月」が6割。このようにして、1世帯平均で毎週約66元相当の食べ物がゴミ箱行きの運命となり、全土では年間約258億元、これは22万3,000人の小中学生の給食20年分に相当するというから、実にもったいない話だ。
また、食べ物をそのまま密封せず冷蔵庫に入れている人が9割で、6割以上がビニール袋やラップで包めば食べ物の鮮度が保たれると思い込んでいる。生鮮食品を7日以上も冷蔵庫に保存している人も7割に上る。この結果、「年に1~5回は冷蔵庫の食べ物を食べておなかを壊す」が11.2%(全土では260万人)にも上っている。
蘇秀悦同栄養室主任によると、食品の賞味期限は、調理済みのおかずなどはせいぜい2日、果物や野菜は3~4日、肉類でも3~6日だという。冷蔵庫は目いっぱい詰め込まず、8分目ほどにして冷気の通りを良くし、週1回は掃除して清潔にするのが理想的だそうだ。