ニュース 電子 作成日:2020年3月27日_記事番号:T00089093
電子機器受託生産大手、和碩聯合科技(ペガトロン)の廖賜政執行長は26日、同社の主要工場は上海、重慶、江蘇省昆山、蘇州なので、新型コロナウイルス感染拡大の影響が小さく、顧客が生産できない分を同社に発注してきたことで、中国工場が既にフル稼働状態と明かした。第1四半期受注分の生産がずれ込んでおり、第2四半期は成長を取り戻すと予測した。27日付経済日報などが報じた。
廖執行長は同日のオンライン決算説明会で、情報技術(IT)、通信、消費者向け電子製品のいずれの生産ラインも健全な状態で、受注に追われていると説明した。次は電動バイクや電動アシスト自転車がターゲットと明かした。
廖執行長は顧客名を明かさなかったが、ペガトロンも組み立てを担うとされるアップルの新しい廉価版スマートフォンのiPhoneSE2が予想通り上半期に発売されるとの見方が高まった。
同社は今年、DMS(設計製造サービス)の設備投資3億~3億5,000万米ドルを計画している。ベトナム工場は2021年上半期に生産開始予定だ。
同社の昨年連結売上高は1兆3,663億台湾元(約5兆円)で前年比2%増、粗利益率は3.3%で0.3ポイント上昇、純利益は193億1,800万元で73.8%増だった。
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