ニュース
社会
作成日:2008年7月18日_記事番号:T00008912
台風7号被害、中南部で4人死亡
17日夜から18日朝にかけて台湾北部を横断した台風7号(アジア名、カルメギ)による大雨の影響で、台湾各メディアによると、高雄県をはじめ中南部で4人が死亡し、行方不明者2人、負傷者は3人に上った。
高雄県六亀郷では午前0時ごろ、土石流に巻き込まれて1歳の乳児が死亡、17歳の少年が行方不明となった。台南県でも昨晩、同県救援協会のレスキュー隊員が、救援活動中にゴムボートが転覆して5人が流され、このうち2人が行方不明になっている。
交通機関も台湾鉄路(台鉄)で嘉義~大林区間が浸水し、18日午前8時以降、高雄から北上する列車は嘉義までの運行となった。高雄発台東行きの南周り線も午前は3便が運休した。
中南部で深刻化する被害状況をみて、馬英九総統はきょう午前、予定していた健康診断を早めに切り上げ、正午には台北県新店市の災害対策センターに入った。馬総統は、同センターで最新の被災状況を確認した後、午後に自ら台南の被災現場へと視察に向かった。
台風7号は18日午前7時過ぎに桃園県から西の海上に抜けたが、中央気象局では、中南部および東南部では今晩からあす(19日)にかけて、北部ではあす午後まで局地的に豪雨となる可能性があるとして注意を呼び掛けている。