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信義区で高級オフィス、南山人寿が開発へ(トップニュース)


ニュース 建設 作成日:2020年3月31日_記事番号:T00089144

信義区で高級オフィス、南山人寿が開発へ(トップニュース)

 台北市信義計画区の台北世界貿易センター三館(世貿三館)の地上権(期間70年)入札が30日行われ、生命保険大手の南山人寿保険が312億7,600万台湾元(約1,100億円)で落札した。面積4,856.34坪の広い土地で、A級(高級)オフィス・商業ビルを建設するとみられる。台北101ビルなどオフィスが集積する信義計画区で、南山人寿にとって台北南山広場、信義行政中心跡地での開発計画に続き、5年後に大規模なオフィス供給となる見通しだ。31日付経済日報などが報じた。

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 南山人寿は、信義計画区で屈指の大面積で、周辺は台北101ビルや台北南山広場、台北市政府、高級ホテルの台北君悦酒店(グランドハイアット台北)に囲まれ、立地が極めて良いと説明した。

 観測によると、同社はオフィス商業ビル開発に400億元を投じる計画で、5年後の完成を見込む。不動産コンサルティング会社、瑞普萊坊(リプロ・ナイトフランク)は、完成後のオフィス賃料は1坪当たり6,000元に達する可能性があると予測した。

 南山人寿にとって、信義計画区で3カ所目の地上権落札で、取得した用地は計1万2,000坪を超えた。昨年地上権を落札した信義行政中心の用地では、台北南山広場と一体的なオフィスパークの形成を目指している。近接する世貿三館の地上権も手中に収めたことで、開発完了後の賃料収入の年間総額は70億~80億元と見込まれる。

過去最高の落札額

 世貿三館の地上権の落札額は312億7,600万元で、国有地の地上権落札額として過去最高、最低制限価格266億3,700万元を17.41%上回った。南山人寿が2012年に落札した、現在の台北南山広場がある旧台北世界貿易センター二館(世貿二館)の地上権268億8,800万元を上回った。1坪当たりでは644万元と、同社が昨年11月に落札した信義行政中心の地上権744万2,000元に次ぐ高水準だった。

 同社の他には、生保大手の▽富邦人寿保険、311億7,000万元▽新光人寿保険、288億8,000万元▽国泰人寿保険(キャセイ・ライフ・インシュアランス)、283億元──が入札していた。

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