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尊龍客運が財務危機、1年間の営業停止命令


ニュース 運輸 作成日:2008年7月18日_記事番号:T00008916

尊龍客運が財務危機、1年間の営業停止命令


 財務危機に陥っている尊龍汽車客運(ドラゴンバス)に対し、交通部公路総局が16日から少なくとも1年間の営業停止を命令していたことが分かった。同社では銀行への債務返済が滞っている上、財務に改善がみられないことから同措置が取られた。1年後も改善がみられない場合は運行再開が認められず、同社は高速バス事業から撤退することになる。18日付経済日報が報じた。

 尊龍客運は17日、インターネット上で営業の一時停止を発表し、「台湾高速鉄路(高鉄)による高速バス市場圧迫、燃料高騰、さらに同業者との激しい価格競争」に打撃を受けたことを営業停止の原因に挙げた。これに対し公路総局は、「尊龍客運の営業停止は同社の財務構造に改善がみられないためで、燃料高や高鉄とは関係ない」と同社の発表を批判した。

 公路総局によると、尊龍客運は車両を担保に銀行から融資を受けたが、返済不能となり裁判所から車両の差し押さえを受けた。その際同社は公路総局の協力を受け、半年間で財務を改善するとの約束で和欣客運から車両をリースして板橋~台中路線を運行していた。しかしリース期限の7月15日になっても改善がみられなかったことから営業停止が決定した。