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《新型肺炎》志村けんさん死去、台湾にも衝撃


ニュース 社会 作成日:2020年3月31日_記事番号:T00089160

《新型肺炎》志村けんさん死去、台湾にも衝撃

 日本の人気コメディアン、志村けん(70)さんが新型コロナウイルス感染のため29日に亡くなった。志村さんの出演したテレビ番組は台湾でも放映されてブームとなり、演じたキャラクターも広く認知されている。そんな「日本の喜劇王」の死去は、蔡英文総統が自らフェイスブック(FB)上に追悼の言葉を投稿するなど、台湾社会にも衝撃を与えている。

/date/2020/03/31/19kakomi_2.jpg蔡総統のFBには、幼い頃から志村さんの番組が大好きだったと懐かしむ台湾人のコメントであふれた(蔡総統FBより)

 「志村健」と表記されるコメディアンの名が台湾で広く知られるようになったのは、志村さんが1980年代に出演した『8時だョ!全員集合』(中国語タイトル・8点!全員集合)や『志村けんのだいじょうぶだぁ』(志村大爆笑)が台湾でも放映され、人気を博したことがきっかけとなった。

 これら番組は80年代から90年代にかけて台湾のバラエティー番組に強い影響を及ぼしたとされている。

 特に『志村けんのだいじょうぶだぁ』は、同番組内のコントに登場する「変なおじさん」(中国語・怪叔叔)や「ひとみばあさん」(瞳婆婆)といった志村さん演じる登場人物は台湾で誰もが知るキャラクターとなっていった。

 「ひとみばあさん」については、これを台湾人タレントがものまねし、新たに「陽婆婆」というキャラクターが誕生するほどだった。台湾の人気テレビ司会者、胡瓜も志村さんの笑いのスタイルを取り入れたことで知られる。

 志村さんはこれまで番組撮影を含め、10度以上、台湾を訪れている他、2002年には台北市で生まれ育った俳優の金城武と、台湾観光をアピールする航空会社のCMにも出演するなど台湾と深い関係を築いていた。現在も続く動物番組『天才!志村どうぶつ園』の撮影で、小型犬のちびと一緒に西門町や中正紀念堂など台北市内を散策したのが最後の台湾訪問となった。

 志村さんの死去に蔡総統はFB上に日本語で「国境を超えて台湾人にたくさんの笑いと元気を届けくれてありがとうございました」などと感謝と追悼の意を示し、31日午後2時現在、8万4,000件の「いいね!」や「悲しいね」が集まっている他、台湾人からの追悼コメントが多数寄せられている。