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3月製造業PMI、「景気拡大」も需給は弱まる【図】


ニュース その他製造 作成日:2020年4月6日_記事番号:T00089227

3月製造業PMI、「景気拡大」も需給は弱まる【図】

 中華経済研究院(中経院、CIER)が1日発表した3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、前月比0.4ポイント上昇の53.1で、50を上回る「景気拡大局面」は6カ月連続となった。PMIを構成する主要5項目のうち、サプライヤー納期は2.8ポイント上昇の65.9で過去最高を記録した。中経院は、3月は新型コロナウイルス感染の世界的な拡大により需要・供給が共に減少しており、2月の中国での感染拡大を受けた転注の実質的効果が続くか見通せないと分析した。2日付経済日報が報じた。

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 この他の主要項目では、▽在庫、50.9(前月比6.8ポイント上昇)▽生産高、49.5(0.9ポイント上昇)──は上昇した一方、▽雇用、49.2(1.7ポイント下落)▽新規受注、50.1(6.8ポイント下落)──は下落した。

 六大産業のPMIは、▽電子・光学、61.5(前月比15.2ポイント上昇)▽化学・バイオ医療、54.1(3.4ポイント上昇)▽交通設備、51(12ポイント上昇)▽食品・紡織、49.6(0.2ポイント上昇)▽基礎原材料、49.3(2.2ポイント上昇)──が上昇した一方、電力・機械設備は45.6ポイントと0.2ポイント下落した。

 製造業全体の今後6カ月の景気見通しは、前月比8.1ポイント下落の28.7ポイントと、2012年7月以降の統計開始以来で過去最低だった。感染拡大の影響で先行きが楽観できない現状を反映した。

 3月の非製造業総合指数(NMI)は前月比1.9ポイント上昇の42.3ポイントで、2カ月連続で50を下回る「景気後退局面」を示した。