行政院の龔明鑫政務委員は６日、記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大による打撃緩和対策の一環として、企業に対する「振興資金ローン」を増額すると発表した。中小企業向けの融資枠を当初の2,000万台湾元（約7,200万円）から１億5,000万元に、非中小企業向けの融資枠を8,000万元から５億元に拡充する内容だ。恩恵を受ける企業も３万社余りから10万3,000社に増える。７日付経済日報が伝えた。
龔政務委員（中）に対し蘇行政院長は「経済支援策の陳衛福部長」の役割を期待している（６日＝中央社）
今回の振興資金ローンは政府が新型コロナウイルス対策で融資財源として確保する7,000億元の一部。龔政務委員は「各国の経済支援策と同様、第一に支援ローンで資金の流れを維持すると同時に、第二に政策・財政支出による補助を行い、両者を並行する」と説明した。
蘇貞昌行政院長は先ごろ、龔政務委員や財政部、経済部、金融監督管理委員会（金管会）などに対し、中央流行疫情指揮中心（中央流行疫情指揮センター）指揮官の陳時中衛生福利部（衛福部）長が毎日記者会見を開いているのと同様、経済支援策について、毎日説明を行うよう求めた。
