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作成日:2008年7月18日_記事番号:T00008926
大飲と黒松の中国事業、「2年以内に黒字転換を」
大西洋飲料(大飲)と黒松の炭酸飲料老舗2社はいずれも17日、台湾では老舗ブランドの販売を継続強化、中国では茶飲料やジュースなど新製品投入で商機獲得と、中台それぞれの市場で異なる戦略を採用する考えを示した。また両社とも、今後2年以内に中国事業の黒字転換を達成したいという抱負を表明した。18日付経済日報が報じた。
台湾市場では「蘋果西打(アップルサイダー)」を主力とする大飲は、市況低迷の影響から上半期売上高が前年同期比10%マイナスの3億台湾元(約10億5,000万円)となった。同社は7月中に台湾市場で健康飲料「黒麦汁」を発売して下半期の業績に貢献させたい考えだ。
大飲は、中国では既に上海、寧波などに進出しているが、上海での「蘋果西打」の人気は高くない。さらにコカコーラなどの海外ブランドが炭酸飲料価格を限界まで押し下げており、同社では高級レストランのジュースなどにターゲットを切り替え、今年既に小幅利益を上げている。
黒松の上半期売上高は前年比8.13%成長した。特に「黒松汽水」の小瓶(600cc)が売り上げを伸ばしており、過去2年に比べ2倍以上の成長となった。白錦文同社財務長は、「これまで同製品の売り上げは良くなかったが、今年日本の飲料レトロブームに触発されて黒松のブランド価値が回復した」と分析している。