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3月輸出総額0.6%減、中国工場・テレワークが下支え【図】


ニュース その他分野 作成日:2020年4月9日_記事番号:T00089317

3月輸出総額0.6%減、中国工場・テレワークが下支え【図】

 財政部統計処が8日発表した3月の輸出総額は前月比11.4%増、前年同月比0.6%減の282億7,000万米ドルで、同月として過去3番目に高かった。新型コロナウイルス感染拡大で遅れていた春節(旧正月)連休後の中国工場の稼働再開が進んだことに加え、テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)や第5世代移動通信(5G)関連設備の需要増で電子部品の伸びが目立った。9日付工商時報などが報じた。

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 主要製品別では、電子部品が前年同月比18.1%増の108億米ドルで、過去最高を記録した。うち半導体は20.5%増の97億7,000万米ドルだった。

 情報通信技術(ICT)・オーディオ製品は0.2%増の35億5,000万米ドルだった。クラウド需要で記憶媒体は47%増加した。

 液晶パネルなど光学器材は8億5,000万米ドルで9.4%減だった。

 従来型産業は▽機械、19億米ドル(前年同月比13.1%減)▽プラスチック・ゴム、18億6,000万米ドル(12.4%減)▽ベースメタル、22億9,000万米ドル(11.7%減)▽化学品、14億9,000万米ドル(20%減)──など軒並み減少した。

中国向け電子部品、20%増

 主要輸出先別では、中国(香港含む)が117億4,000万米ドルで前年同月比3.4%増加した。うち電子部品は20.1%増加した。機械は23.4%減少した。

 続いて、東南アジア諸国連合(ASEAN)は46億7,000万米ドルで3.4%増加した。一方、▽米国、37億8,000万米ドル(3.1%減)▽日本、20億2,000万米ドル(2.1%減)▽欧州、24億7,000万米ドル(8.1%減)──は減少した。

4月は2.5%減も

 第1四半期の輸出総額は787億米ドルで、前年同期比3.7%増と、2四半期連続でプラス成長だった。

 財政部は4月輸出総額について、欧米の需要低下で、前年同月比2.5%減少から0.5%増加の範囲内と予想した。