行政院は９日、新型コロナウイルスで打撃を受けた観光業の振興策として、交通部が先に発表した中小企業向け支援融資に加え、中規模企業が総額100億台湾元（約360億円）の融資を利用できるようにする追加的支援策を発表した。10日付聯合報が報じた。
林佳龍交通部長（右）。旅行会社に対する補助は早ければ４月中旬にも実施される予定だ（９日＝中央社）
追加的支援策は中規模企業に対する５億元以下の振興資金融資に対し、10億元の信用保証を追加で行うもので、少なくとも20社に総額100億元の融資を行えるようになる。
また、航空業界支援について林佳龍交通部長は、▽中華航空（チャイナエアライン）▽長栄航空（エバー航空）▽星宇航空（スターラックス・エアラインズ）──の３社が要求する融資額は同部が提供する枠を300億元上回っており、今週中にさらに協議を進めるとした。
この他、１年で1,000件以上のツアーを取り扱う旅行会社に対しては、ツアーのキャンセル１件当たり５万元の補助を行う。インバウンド、アウトバウンド共に上限は250件で、補助総額は2,500万元を見込む。
