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《新型肺炎》台湾プロ野球あす開幕、無観客試合に「観客」登場?


ニュース 社会 作成日:2020年4月10日_記事番号:T00089354

《新型肺炎》台湾プロ野球あす開幕、無観客試合に「観客」登場?

 新型コロナウイルスの感染拡大による混乱が続き、世界中のプロ野球リーグの開幕が延期される中、台湾の中華職棒球大聯盟(CPBL)が先陣を切って、あす11日に開幕する。当然、無観客での試合となるが、開幕戦ホームチームの楽天桃猿(楽天モンキーズ)は、観客席にロボットを並べて応援させるアイデアを用意しており、その効果に海外メディアも注目している。

/date/2020/04/10/19kakomi_2.jpgあすの開幕試合は、台湾の放送局によるプラットフォームを通じて日本からも観戦が可能だ(モンキーズフェイスブックより)

 CPBLの開幕戦は楽天モンキーズ対中信兄弟(チャイナトラスト・ブラザーズ)のカードで、11日午後5時5分に桃園市の桃園国際棒球場でプレーボールを迎える。

 楽天モンキーズは開幕戦を控えた先日、選手たちに寂しい思いをさせないよう、球場に来られないファンに代わり、ロボットの応援団を球場に配置すると発表した。球団が公表した画像によると、モンキーズのユニホームやTシャツに身を包んだロボットがスタンドに座ったり、立ったりした姿勢で「桃猿加油(がんばれ)」「三振」「全塁打(ホームラン)」などと書かれた応援ボードや横断幕を掲げて応援する様子がうかがえる。

 モンキーズの川田喜則ゼネラルマネージャーは、台湾へ来て1年目なのでファンの好みがまだ分からないが、選手を支えるため、できるだけのことをしたいと考えてアイデアを思いついたと説明した。

 なお同球団では観客の入場が解禁されるまで、ファンに対し、縦125センチメートル、横220センチのボードに4人分の顔写真と8~10文字の応援文句を掲載し、試合中の球場に展示することができるサービスを提供する。価格は5,900台湾元(約2万1,000円)だ。

 こうしたアイデアは、プロ野球開幕が4月下旬以降に延期となっている日本や米国、韓国のメディアの注目も集めており、川田氏は東北楽天ゴールデンイーグルスでも導入を検討していると語った。

 球団が発表した画像を見ると、応援ロボットはロボットというより「マネキン」のように見え、動いたり音声を発したりできるかどうかは不明だ。実際に中継を見て、どれほど試合を盛り上げてくれるのか確かめたいところだ。