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《新型肺炎》台湾の人から人の感染警告、否定のWHOに猛反論


ニュース 政治 作成日:2020年4月13日_記事番号:T00089374

《新型肺炎》台湾の人から人の感染警告、否定のWHOに猛反論

 台湾が、世界保健機関(WHO)に対し、新型コロナウイルスが人から人に感染するリスクを昨年末に電子メールで警告したことに関連し、WHOのテドロス事務局長が台湾側の主張を否定した問題で、中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は11日、当時WHOに送ったメールの内容を公表し、WHOの態度を強く批判した。12日付自由時報が伝えた。

/date/2020/04/13/17cdc_2.jpg公開された電子メール。世界的な感染拡大を防ぐことのできた時期に送られただけに、WHOの消極的な対応が非常に悔やまれる(11日=中央社)

 これに先立ちテドロス事務局長は、台湾側のメールは人から人への感染について触れていないと主張していた。

 台湾側のメールは昨年12月31日に送られたもので、「人から人への感染」という直接的な表現は含まれていないが、「隔離治療」「非定型肺炎」という文言を用いていた。

 陳指揮官は「中国で当時、既に7人が隔離治療を受けていると言及している。どのような状況で隔離治療が必要なのかは言うまでもなく明らかだ」とし、「WHOは玄人が素人のような主張をしている」と批判した。

 新型コロナウイルスを巡っては、WHOによる対処の遅れが批判されて久しい。専門家からは、仮にWHOが早い段階で台湾の警告を聞き入れていれば、状況は異なったかもしれないとする見方も出ている。