ニュース 社会 作成日:2020年4月16日_記事番号:T00089461
2016年3月に台北市内湖区の路上で3歳の女児を刃物で切り付け、首を切断して殺害し、殺人の罪で死刑を求刑された王景玉被告について、最高法院は15日、上告を退け、無期懲役の刑が確定した。16日付自由時報などが伝えた。
蔡法務部長は、個々の案件については検察官や裁判官の判断を尊重するが、政策面において現行法の在り方を検討すると語った(15日=中央社)
王被告は一審の士林地方法院で「精神障害者に死刑は適用できない」とする国際的な人権規約に基づき、無期懲役を言い渡された後、二審の台湾高等法院と同法院での差し戻し審でいずれも無期懲役の判決を受けた。最高法院は今回、「上告審の法的要件を満たさない」として上告を棄却した。今回の裁判は精神障害がある犯罪者に対する死刑判決の在り方を巡る議論にも改めて一石を投じた。
蔡清祥法務部長は15日、「現行法規に不足な点がないかどうか検討する。さもないと、重罪を犯した人物が精神問題を理由に責任を減じられることになる。それは市民が望むところではない」と異例の言及を行った。
台湾では最近1カ月で通り魔事件が3件起き、2人が死亡、1人が重傷を負っている。蔡法務部長は通り魔事件の多発について、「単純に司法によって解決できるわけではなく、社会面、精神面、医療面から専門家が共同で検討を行う必要がある」との認識を示した。
一方、台北地方検察署は15日、新北市新店区の路上で3月13日にバイクに乗っていた男性を後ろから刺して殺害したとして、殺人罪に問われた王秉華容疑者を起訴し、死刑を求刑した。
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