液晶パネル大手、友達光電（ＡＵＯ）の彭双浪（ポール・ポン）董事長は先ごろ、政府のＵターン投資促進プラン「歓迎台商回台投資行動方案」を利用する、初の台湾でのハイエンド車載用パネルモジュール生産ラインは２本で、第２四半期に量産予定と明らかにした。17日付電子時報が報じた。
同社は昨年７月、407億台湾元（約1,460億円）のＵターン投資計画への「歓迎台商回台投資行動方案」適用が承認されていた。桃園市と台中市の既存工場にスマート生産ラインを導入し、ゲーミング（ゲーム用）モニター向け、大型パネルなどの高付加価値製品も生産する。就業機会600件創出を見込む。適用期間は３年間。
ＡＵＯは、米中貿易戦争と新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ、長期的なサプライチェーンの再編に乗り出す。彭董事長は、同社は台湾に前工程・後工程生産ラインがあり、既に一部製品で台湾からの直接出荷を開始したと説明した。短期的には海外顧客の製品の中国から台湾への生産移転に対応する方針だ。
台湾パネル業の後工程のモジュール生産は、過去20～30年間、中国が中心だった。
