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《新型肺炎》WHOが台湾の防疫対策評価、参加問題は明言避ける


ニュース 政治 作成日:2020年4月20日_記事番号:T00089503

《新型肺炎》WHOが台湾の防疫対策評価、参加問題は明言避ける

 世界保健機関(WHO)は17日、新型コロナウイルスに関する定例記者会見を開き、出席した専門家が台湾の防疫対策を評価する発言を行ったが、台湾のWHO参加問題については明確な発言を避けた。テドロス事務局長は回答を避けた。19日付聯合報などが伝えた。

 記者会見で公衆衛生上の緊急事態プログラムの責任者、マイク・ライアン氏は「台湾と台湾の衛生福利部疾病管制署(CDC)を称賛すべきで、公衆衛生上の措置は非常に優れている」と称賛する一方、「台湾の衛生専門家は、かつて香港の専門家とともに中国大陸を訪問した。そうした科学協力は極めて重要だ」などと述べ、中国との協力強化を求めた。

 新型コロナウイルス専門家、マリア・ファンケルクホーフェ氏は「感染症流行期にWHOは台湾と技術面での協力を続けている。WHOの仕組みを通じ、台湾の専門家と定期的に意見交換を行っている」などと説明した。

 WHOの年次総会、世界保健総会(WHA)への台湾の参加問題について、スティーブ・ソロモン法律顧問は「加盟国が決定すべき問題で、事務方には決定権がない」と述べるにとどめた。

 台湾は2017年以降、WHAへのオブザーバー参加が認められていない。王定宇立法委員(民進党)は19日、「今年は台湾がWHOに最も接近している年だ」とした上で、台湾は政治的実体として永久オブザーバーの身分でWHOに参加すべきで、米国、日本、欧州などの支持からみても、「(台湾の参加は)世界の最大公約数だ」と指摘した。