ニュース 社会 作成日:2020年4月21日_記事番号:T00089532
長年香港で中国共産党体制を批判する書籍を出版、販売し、2015年の店長拉致騒動を経て閉鎖に追い込まれた「銅鑼湾書店」が今月25日に台北市で「中山銅鑼湾書店」として復活する予定だが、直前になって店名を巡るトラブルが浮上した。また出店準備をしていた林栄基店長が21日午前9時、台北都市交通システム(MRT)中山駅近くのカフェで朝食を食べていたところ突然、赤いペンキを掛けられる事件が発生した。中央社電などが伝えた。
林店長がペンキを掛けられた現場。警察が調査中だ(21日=中央社)
林店長は20日、弁護士から店名が既に登録済みの会社名を侵害していると文書で指摘を受けた。新北市で「銅鑼湾書店有限公司」という会社が今年3月初めに登記されており、「銅鑼湾書店」という名称を台湾で使用することは認められず、店名の使用をやめなければ賠償請求を行うとの内容だった。
林店長は予定通りに書店をオープンした上で、弁護士に事後の処理を委ねる方針だ。
経済部の登記資料によれば、銅鑼湾書店有限公司は資本金5万台湾元(約18万円)で、3月3日に新北市中和区で設立されていた。林店長の「中山銅鑼湾書店有限公司」は3月31日に設立が認可された。
台湾に事実上亡命して1年がたつ林店長は昨年9月、インターネットで約600万元の資金を募り、ようやく書店再開にこぎ着けた。林店長は「今回の一件は共産党と非常に関係している。弁護士は少額の金銭のために文書を送ってきた。台湾人として恥ずかしく、台湾人を裏切る行為だ」と述べた。
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