ニュース その他分野 作成日:2020年4月21日_記事番号:T00089538
経済部統計処が20日発表した3月の輸出受注総額は前月比40.4%増、前年同月比4.3%増の402億6,000万米ドルで、3月では過去3番目の高水準だった。新型コロナウイルス感染拡大で遅れていた春節(旧正月)連休後の中国工場の稼働再開が進み、延期されていた受注が押し上げた。21日付工商時報などが報じた。
中国工場の稼働再開が進んだことで、3月の輸出受注の海外生産比率は50.5%と、前月比9.9ポイント上昇し、過去最大の上昇幅だった。前年同月比では3.1ポイント下落した。
半導体は大幅成長
主要製品別に見ると、半導体など電子製品は前月比41.2%増、前年同月比23.8%増の124億5,000万米ドルで、3月の過去最高を記録した。第5世代移動通信(5G)や高性能計算(HPC)需要増で、▽IC設計▽ファウンドリー▽パッケージング・テスティング(封止・検査)▽プリント基板(PCB)▽メモリー──などの受注が増加した。
情報通信製品は前月比90.8%増、前年同月比6.9%増の115億4,000万米ドルで、3月の過去最高だった。中国工場の稼働再開の他、テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)やオンライン学習の導入が進み、スマートフォンやノートパソコン、ネットワーク機器の受注が増加した。
一方、液晶パネルなど光学器材は18億2,000万米ドルで、前月比36%増、前年同月比6%減だった。
機械は18億米ドルで、前月比21.7%増、前年同月比1.1%減だった。半導体や自動化設備の大口受注があり、小幅な減少にとどまった。
中国の電子製品、44%増
主要国・地域別では、中国・香港は106億4,000万米ドルで前月比44.9%増、前年同月比7.5%増だった。うち電子製品は49億米ドルで、前月比44.7%増、前年同月比34.9%増だった。
この他、▽米国、117億5,000万米ドル(前月比44.4%増、前年同月比9.1%増)▽欧州、76億8,000万米ドル(前月比54%増、前年同月比5.1%増)▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、37億1,000万米ドル(前月比20.4%増、前年同月比0.6%減)▽日本、21億6,000万米ドル(前月比40.5%増、前年同月比3.9%減)──だった。
Q1は3.5%減少
第1四半期の輸出受注総額は1,042億4,000万米ドルで前年同期比3.5%減少した。
経済部は4月の輸出受注総額について、新型コロナウイルス感染の影響で前年同月比6.3~10.3%減少すると予測した。
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