ニュース 社会 作成日:2020年4月22日_記事番号:T00089557
太平洋の友好国パラオ親善訪問から9日帰台した台湾海軍の敦睦遠航訓練支隊で、新型コロナウイルスの集団感染が発生したことを受け、蔡英文総統は22日、「最高司令官としての自身の責任」だとして、海軍の防疫上の重大な落ち度で市民に感染のリスクを負わせたと謝罪した。中央社電などが伝えた。
蔡総統は、厳国防部長に対し「現在最も重要なのは国軍全体の防疫、疫学調査を最も厳しい基準で速やかに行うこと」と指示した(22日=中央社)
蔡総統は、同隊が機密任務に就いていたことが感染と関連していると伝えられたことについて、公にできない比較的「特殊な任務」に就いていたと認めた上で、パラオ以外の場所は訪れていないと関連を否定した。
指揮官・支隊長を処分
厳徳発国防部長は21日夜、通報が不十分だったことなど対応に問題があったとして謝罪した。厳国防部長と海軍司令の劉志斌上将は、蔡英文総統に処分を委ねると表明。厳国防部長は「辞任を含むあらゆる処分を受け入れる」と語った。また、海軍艦隊指揮部の指揮官、敦睦支隊の支隊長を職務から外す処分を明らかにした。
これまでの調べによると、同隊では5人が発熱を訴えていたにもかかわらず、支隊長は艦隊指揮部に報告していなかったことが判明した他、左営軍港(高雄市)に帰港した際、検疫担当者が乗組員の航行中の受診記録を確認せず、感染が疑われる症状を見逃していた。パラオでの活動時にはマスクを着用しないなど防疫管理上の問題点があり、遠洋航海に対応した防疫措置や作業手順が明確でないなどの不備があった。
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