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半導体の20年世界出荷量、初の2年連続減少へ


ニュース 電子 作成日:2020年4月23日_記事番号:T00089570

半導体の20年世界出荷量、初の2年連続減少へ

 市場調査会社、ICインサイツはこのほど、半導体の2020年の世界出荷量は前年比3%減と、19年の6%減に続き、1980年の記録開始以来で初めて2年連続で減少するとの予測を発表した。23日付経済日報などが報じた。

 過去に出荷量が減少したのは▽85年▽01年▽09年▽12年──の4回のみで、いずれも次の年は増加していた。

 ICインサイツは9日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、半導体の20年の世界生産額予測を前年比4%減の3,458億米ドルと、従来の8%増の3,848億米ドルから下方修正していた。

 ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家総裁が16日の決算説明会で示したメモリーを除く半導体の20年の世界生産額予測は、前年比横ばいか小幅な減少と、従来予測の8%増から下方修正している。うちファウンドリーは11%増へと、従来の17%増から引き下げた。

TSMCに緊急受注

 23日付電子時報によると、TSMCは2月末~3月にかけて、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)から7ナノ、12ナノ、16ナノメートル製造プロセスでの緊急受注があったようだ。新型コロナウイルス感染拡大による自宅での滞在時間増加で、▽パソコン▽ゲーム機▽オンラインゲーム関連▽サーバー──向け需要が増えている。