ニュース 社会 作成日:2020年4月23日_記事番号:T00089585
本欄では今月上旬、新型コロナウイルスの感染状況が深刻なイタリア出身の神父、ディドーネ・ジュゼッペさん(80)がテレビなどを通じて「故郷を助けてほしい」と訴えたところ、わずか1週間で1億5,000万台湾元(約5億4,000万円)の寄付が集まったとお伝えした。寄付金以外にこれまでに台湾市民から寄せられた大量の医療物資を乗せた輸送車が22日、イタリアに向け出発した。
ジュゼッペ神父(右)は、「皆さまの心遣いに感謝します」と改めてお礼を述べた(22日=中央社)
ローマ・カトリック教会の修道会「カミロ修道会」の一員として50年以上にわたり台湾で活動を続け、現在は宜蘭県の羅東聖母医院で董事長を務めるジュゼッペ神父の訴えに応じて集まった寄付金1億5,000万元のうち6,000万元については、迅速に支援を届けるため、海外で調達された医療物資が送られ、今月10日以降、相次いでイタリアに到着。受け取った医師などから感謝のメッセージが伝えられている。
今回、宜蘭県を出発したのはこれまでに台湾市民から寄せられた大量の医療物資の一部で、羅東聖母医院が整理、リストアップした結果、▽マスク▽フェースシールド▽防護ゴーグル▽防護服▽非接触赤外線体温計▽医療用手袋▽消毒薬──など合わせて1.7トン、段ボール箱で274箱に上った。
段ボール箱には「LOVE FROM TAIWAN」と記されたラベルが張られ、神父による祝福と清めの儀式を受けた後、トラックに乗せて空港へ運ばれた。
イタリアを代表して物資を受け取った同国の駐台機関、義大利経済貿易文化推広弁事処のダビデ・ジリオ代表は「イタリアの人々は深く感動しており、思いやりの気持ちが集まった今回のエピソードも伝えられている」と語り、改めて感謝を述べた。
なお羅東聖母医院によると、今後も寄贈された医療物資をイタリアに輸送する予定で、全ての物資が届けられた後、寄付金の使途を含め詳細を公表する方針だ。
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