ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

林森北路カラオケ火災、施工機器バッテリーが火元か


ニュース 商業・サービス 作成日:2020年4月28日_記事番号:T00089666

林森北路カラオケ火災、施工機器バッテリーが火元か

 5人が死亡した台北市中山区の歓楽街、林森北路にあるカラオケボックス(KTV)、銭櫃企業(キャッシュボックス・パーティーワールド)台北林森店での26日の火災は、火元の5階倉庫で、施工監督がレーザー測定器のバッテリーを充電してから1時間45分後に発生したことが明らかになった。検察は、このバッテリーから火災が発生した可能性が高いとみて、業務上過失致死傷罪に加え、公共危険罪の適用も視野に調べを進めている。28日付聯合報などが報じた。

/date/2020/04/28/18ktv_2.jpg林森店。5〜9階では、施工に伴い3月末に消火栓の水が抜かれており、消火用水が全くなかったことも判明した(27日=中央社)

 これまでの調査によると、同店ではエレベーター増設工事のため、スプリンクラー、自動火災警報設備、緊急放送設備など主要な消防用設備の電源が切られていたことが判明しており、「人災」との指摘が強まっている。同店は施工に関する消防計画を消防に提出しないまま違法に室内工事を行っていたが、台北市政府建築管理工程処(建管処)が消防局と合同で行った4月22日の査察の際に、建管処が施工を発見したものの、市側は施工中止を命じなかったことが新たに判明した。

他5店にも営業停止命令

 林森店での火災を受け、同市消防局は27日、市内にある銭櫃の店舗6店に査察を行った結果、▽台北南京店▽台北松江店▽台北敦南店▽台北中華新館──が不合格となり、営業停止が命じられた。違反項目は▽防火管理▽放送▽表示▽避難設備▽排煙▽照明▽スプリンクラーヘッドへの障害物──など。台中市政府の査察では、台中自由店(中区)の消防放送の音量が基準に満たず、営業停止が命じられた。

 内政部は地方政府に対し、全てのKTVなどに対する1カ月以内の査察実施を指示した。