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《新型肺炎》Q1観光収入、571億元蒸発(トップニュース)


ニュース 商業・サービス 作成日:2020年4月30日_記事番号:T00089710

《新型肺炎》Q1観光収入、571億元蒸発(トップニュース)

 新型コロナウイルス感染症の流行を受け、交通部観光局の統計によると、第1四半期の訪台旅行者は延べ124万9,000人で、前年同期比57%減少した。2018年の調査を基に、平均6.4日滞在し、1日当たり191.7米ドル消費すると仮定した場合、観光収入が571億台湾元(約2,050億円)減少した計算だ。世界各地で入出境制限が続く限り、観光業や航空業の低迷も続く見通しだ。30日付経済日報などが報じた。

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 1月の訪台旅行者は延べ81万3,000人と前年同月比6.3%減にとどまった。1月下旬からアジアで新型コロナウイルス感染が広まり、2月の訪台旅行者は62.6%減の35万7,000人に半減。欧米でも感染者が急増し、世界各国・地域で入出国制限が取られ、台湾も3月19日に外国人の入境を原則禁止したことで、3月の訪台旅行者は92.7%減の7万8,000人と、過去最低を更新した。

 国・地域別の第1四半期訪台旅行者は、中国人が延べ9万8,000人と、前年同期比87.6%減少した。2月上旬に台湾への入境が原則禁止されたためだ。また、1月11日投開票の総統選挙を前に、中国政府が昨年8月から訪台旅行を制限していたことも要因だ。

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 日本人は前年同期比48.3%減の延べ26万2,000人と、国・地域別で最多だった。韓国は46%減の17万6,000人、香港・マカオは51.7%減の16万8,000人だった。

 3月の訪台旅客数では、▽中国、延べ1,511人(前年同月比99.4%減)▽香港・マカオ、259人(99.8%減)▽韓国、674人(99.3%減)──が激減した。 日本は延べ1万3,000人(94.1%減)だった。

 入出境者の激減で、空港などに出店する免税店の第1四半期売上高は前年同期比22.6%減と、同期として過去最大の減少幅だった。

Q1出境は5割減

 第1四半期の出境者は延べ211万7,000人で前年同期比49.1%減だった。1月は141万2,000人で

前年同月比8.7%増えたが、2月は60万3,000人(58.9%減)、3月は10万1,000人(92.7%減)と減少した。外交部は、3月21日から全世界の渡航警戒レベルをレベル4(赤色、渡航中止・退避勧告)に引き上げている。

 3月の出境先別では、台湾人に人気の旅行先である日本は延べ8,200人と、前年同月の2%にまで減少した。韓国は500人と、1%未満だった。

 観光業界関係者は、海外旅行は世界情勢次第だが、台湾域内の新型コロナウイルス感染は抑制されており、域内旅行の規制が徐々に緩和され、6月下旬にも正常化に向かうと予想した。

【図】【表】