電子機器受託生産サービス（ＥＭＳ）業者によると、受動部品メーカーの大毅科技（ＴＡ－Ｉテクノロジー）から最近、チップ抵抗器を即日15％値上げするとの通知があったようだ。大毅科技は２月にもチップ抵抗器を約10％値上げしていたという。30日付経済日報が報じた。
大毅科技は値上げについてはノーコメントとしたが、現在の需要は従来予想を上回っており、受注に対応するため生産を急いでいると明らかにした。同社の工場は全て台湾にあり、設備稼働率は90％以上に達しているようだ。
受動部品市場は新型コロナウイルス感染拡大を受けたテレワーク（リモートワーク、在宅勤務）の増加と巣ごもり消費の拡大により、パソコンやタブレット端末関連の需要が急増している他、中国の第５世代移動通信（５Ｇ）対応基地局向けの需要増で供給不足となっており、大手の国巨（ヤゲオ）と華新科技（ウォルシン・テクノロジー）が既に値上げを行っていた。
証券会社は、受動部品メーカー各社の第２四半期売上高は前期比20％以上増加すると予想した。
